変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう・へんけいせいひざかんせつしょう)とは?
太ももの骨と脛(すね)の骨の間でクッションの役割を果たす関節軟骨が擦り減り、上下の骨同士のぶつかり合う部分が擦り減ったり変形したりする病気で、リウマチとは区別されます。私たちが生活していくうえで「立ちあがる」「座る」「歩く」などの動きは欠かせません。その際に膝にかかる負荷は体重の3~5倍とも言われています。
変形性膝関節症になるとどうなるの?
変形性質関節症になると、太ももの骨と脛(すね)の骨同士がぶつかり合う際に体重の何倍もの負荷がその周囲の神経を刺激するため、階段の昇降時(特に降りる時)や正座など、膝を曲げ伸ばしするたびに痛みを感じるようになります。したがって日常生活に大きな支障をきたすことになり、とても不便です。
どんな人が変形性膝関節症になりやすいの?
変形性膝関節症を患っている人の多くは、過去にスポーツをやっていて膝に多大な負担をかけていた方、靭帯や半月板など膝を怪我したことがある方です。骨粗鬆症や骨軟化症の方、肥満症の方も体重を支える膝へ過度の負荷がかかるため変形しやすくなります。
男女の比率では、男性1に対して女性4といわれていますが、これは閉経後のホルモンバランスの変化に伴う骨量の低下が原因のひとつといえるでしょう。
どうすれば痛みを抑えられるの?
(1) 正座ではなくなるべくイスの生活に変えてみる。
(2) 適正体重の維持。肥満症の場合は減量。
(3) 長時間歩く際は、クッション性の高い靴を履く。
(4) 膝まわりのマッサージをこまめに行う。
などです。特に(2)の「適正体重の維持」は重要です。というのも、大部分の方は体重を落とすことで痛みが軽減するからです。
治療すれば痛みはなくなるの?
治療方法には人工関節を置換する外科的手術もありますが、完全に痛みがとれるかどうかは個人差があるようです。あおば整骨院では痛みをできるだけ和らげることを目的として、温熱治療・電気治療・マッサージ・ダイエットプログラム・食事指導・筋力トレーニングなどを行っております。また、患者さんの骨格に合わせて作った足底板(靴底に入れるソール)を提供し、重心の位置を変えることで膝への負担を軽減させます。
膝の痛みが気になる方は、ひとりで悩まずにお気軽にあおば整骨院(03-5336-9936)へご相談ください。
これに関する記事が『65+ 2007年春号(Vol.1)』で
紹介されました。
監修:
徳重公一
有限会社ケンクリエイト代表取締役
柔道整復師/鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師