教えるのはこの私


徳重 安枝(Yasue Tokushige)

管理栄養士
1971年生まれ

管理栄養士。杉並区学校栄養士、プロスポーツ選手や肥満患者への栄養指導、管理栄養士国家試験講座の講師、フードライターなどを経験し、現在は「Clad-Kitchen」を主宰。料理教室の講師、執筆、講演などを行う。長女の出産を機に親子向けの食の教室「ベジスタ」を立ち上げた。

Information

節電対策!ガスコンロでシンプル炊飯


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「なんとなく」な気持ちで簡単に炊けるシンプル炊飯をご紹介します。

電気炊飯器で炊くより美味しくて、
加熱時間はたったの15分ほど。
お米の扱いやすさに驚かれることと思います。
ぜひお試しください。

「シンプル炊飯」

■材料&分量 ・・・ 米と水=1:1 

計量に使うのは、計量カップでなくてもお茶碗やコップなど何を使っても大丈夫。お米もお水も「同じ容器で同じ量」が基本。
プリンのカップ1個がだいたい1合(180cc)くらい。「2合で3人分」を目安にするとよいでしょう。
お米は時間のあるときに洗って30分以上水に浸して吸水させておくとよい。(時間がない時でも最低10分は吸水させてほしいですね)


■炊き方
1) 強火にかけて沸騰したら弱火にする(約4~6分)

水につけて吸水させたお米と分量のお水を入れた鍋を火にかけ、沸騰するのを待ちます。蓋を開けて確認します。沸騰するまでは蓋をしてなくても炊きあがりには影響はほとんどありません。

2) 弱火のまま水がなくなるまで加熱(約8~10分)
途中で蓋を開けても大丈夫。遠慮なく鍋の中をのぞいてみましょう。

3) 強火にして一気に加熱して火を止める(10~20秒間)
鍋肌、鍋底の余分な水分を飛ばして火を止めます。強火にしてしばらくするとパチパチという音が聞こえてくるはず。この音が火を止める合図です。(よく聞こえなければ蓋を少し開けて耳を澄ましてみてください。)

4)蒸らして(約10分)全体を混ぜてできあがり
蓋を閉めたまま10分ほどおいたら、しゃもじで全体をまぜて余分な蒸気を飛ばしてできあがり。蓋をぜったいに開けてはいけないのはこの10分間だけ。

■ポイント
*鍋は普段使用しているもので充分です。
蓋は専用のものでなくても鍋の口よりひとまわり大きいものでもOK。アルミ箔でも代用できます。鍋の口全体が隠れるように覆います。
土鍋や炊飯専用の鍋はなくても大丈夫!私はそのとき目に入った、あるいは取り出しやすい鍋を使ってます。最近は軽くて洗い物が楽な、主人のティファールの鍋をよく使ってます。

*水の量は1:1
炊飯の際の水の量は、第一関節までだとか、手のひらをお米に充てて手のつけ根元までだとか、お米の量の1.2倍だとか... 色々と説があって、いったいぜんたいどれが本当なのかそのあたりをはっきりしてもらいたいものだと思う方もいらっしゃると思いますが、多分どれも正解です。
それだけお水の量は適当で良いってことですよね。酢飯用でなければお米と同量のお水で大丈夫。お水が少なければ芯が残りますが、多い分には加熱によって蒸発するので心配無用。

*炊飯中、鍋の蓋は何度開けても大丈夫
決して開けてはいけないと思われがちですが何度開けても全然問題なし。
絶対開けてはいけないのは火を止めた直後の「蒸らし」のときだけ。この間はそっとしておきましょう。

*蒸らしのあとはしゃもじで全体をまぜてさらに余分な水分を飛ばします
うっかり混ぜ忘れると、お米同士がくっついてダンゴ状になるので注意


ぜひぜひお試しください。