教えるのはこの私


徳重 安枝(Yasue Tokushige)

管理栄養士
1971年生まれ

管理栄養士。杉並区学校栄養士、プロスポーツ選手や肥満患者への栄養指導、管理栄養士国家試験講座の講師、フードライターなどを経験し、現在は「Clad-Kitchen」を主宰。料理教室の講師、執筆、講演などを行う。長女の出産を機に親子向けの食の教室「ベジスタ」を立ち上げた。

Information

0歳からのクッキング⑨ ~3歳ごろ(1)~ ぎょうざ

ぎょうざ.jpg

3歳にもなると「個性」が出てきて面白いですね。
この個性の一つといて、いろんな場面でその子の「好み」が見られます。 
お気に入りのキャラクターができたり、お出かけのときに履くクツにこだわりがあったり、
パズルやぬり絵はすぐに投げ出してもブロック遊びだけは長い時間集中したり。。。

こうして「好み」のものが出てきた子どもは、お料理でも自分の大好物のメニューを自分で作ってみるのが最もワクワクするようです。

また、このぐらいの年齢になると手先を使うことにもチャレンジしようという気持ちが出始めるので、例えば、子どもに人気のメニューのひとつである「ぎょうざ」を作ってみるのがおススメです。

ぎょうざを包むには多少コツがいるため、まだまだ子どもには難しいと思われがちですが、最も一般的な形、ヒダのある半月型にこだわらず自由な形に包んでみるとよいでしょう。

「ぎょうざの皮に水をつけて、生地同士がくっつくようにする。」、「あん(具)を包む」という作業さえできれば十分です。
もちろん、本人が望むのであれば一般的な形に包むことに挑戦してみるのもよいでしょう。

ぎょうざ‗具をのせる.jpg
              あん(具)をのせます。はじめはドキドキです。

ぎょうざ‗水をつける.jpg

ぎょうざ‗包む.jpg

縁に水をつけて "のり状" にし、半分に折りたたんで貼り合わせます。
まるで工作。楽しいはずです。


ぎょうざ‗完成

半月状に折った皮の両端を内側にたたんで、できあがり!!

ぎょうざ‗並べる.jpg
こどもにとって、できあがったぎょうざを並べることも楽しい "遊び" のひとつのようです。

時おり見せてくれる真剣な顔つきや、出来上がった時の嬉しそうな顔を見るのは、親にとっても楽しくて嬉しい瞬間。
食べたいものを自分でお料理しているときの、いつも以上にいきいきとしたこどもの表情をたまには写真に残してみるのもよいでしょう。
親にとっても本人にとっても良い思い出になりますよね。

(モデル:2歳7カ月)