教えるのはこの私


徳重 安枝(Yasue Tokushige)

管理栄養士
1971年生まれ

管理栄養士。杉並区学校栄養士、プロスポーツ選手や肥満患者への栄養指導、管理栄養士国家試験講座の講師、フードライターなどを経験し、現在は「Clad-Kitchen」を主宰。料理教室の講師、執筆、講演などを行う。長女の出産を機に親子向けの食の教室「ベジスタ」を立ち上げた。

Information

生きた教材


P4112389.jpg

管理栄養士の仕事には栄養相談、食事指導などもありますが、その最も効果的な教材となるのが給食と言われています。
「百聞は一見にしかず」ではありませんが、体験してもらうこと(=食べる)ことが理解を早める近道だからです。

「野菜は1回の食事でこれくらいはしっかり食べてください。」「味付けの濃さはこれくらいに抑えて。」「具だくさんのお味噌汁がおすすめです。」と、数字や写真で何度も説明するよりも、体感するほうが理解しやすく、また1回のみならず、数日間続けて食べてもらえるというのも入院中の給食のメリットです。

教材と呼ぶからには、つまらないものであってはなりません。
私は、子どものころ、学校で"つまらない"と感じる授業に積極的に耳を傾けるのが苦痛で仕方がありませんでした。
患者さんが苦痛になったり退屈しないよう、クリニックの「教材」(=給食)がつまらないものにならないよう、栄養バランスだけではなく味付けや盛り付けにも工夫し続けていきたいと思っています。